挑戦記録

作る側から売る側へ。エンジニアがWebマーケを学んで驚いた3つのこと

挑戦記録の3本目は、いま進行中の勉強の話。エンジニアの僕が、副業としてWebマーケティングと広告運用を学び始めている。

コードを書く「作る側」から、届けて売る「売る側」へ。畑を移して見えた景色は想像以上に新鮮だった。学び始めのいま感じている驚きを、鮮度が高いうちに3つ書き残しておく。

なぜエンジニアがマーケなのか

理由は単純で、僕の野望「毎日パーティ」の第1段階が「広告を使いこなして何でも売れるようになる」だからだ。詳しくは3段ロードマップの記事に書いた。

それに、作る力と売る力は補完関係にある。エンジニアは動くものを作れるが、届け方を知らない。マーケターは届け方を知っているが、作れない人が多い。両方持てば希少人材になれる算段だ。

教材は本と、このブログである。学んだことを自分のサイトで即実験できるのは、勉強法として最高に効率がいい。

驚き1: 良いものは勝手に売れない

一番の衝撃はこれだった。エンジニアだった僕は、心のどこかで「良いものを作れば使われる」と信じていた。

でも仕事をふりかえると、反例には既に出会っていた。チームが自信満々でリリースした機能が、まったく使われなかったことがある。機能は良かった。ただ、存在がユーザーに伝わっていなかった。アプリ内のお知らせ1本で告知した気になっていたのだ。

マーケの教科書は、これを一言で殴ってきた。「伝わっていないものは、存在していないのと同じ」。品質は必要条件であって、十分条件やなかった。

驚き2: 全部数字で返ってくる

二つ目の驚きは、マーケの世界の数字の解像度だ。記事が何回表示され、何人が読み、どこで離脱したか。全部数字で返ってくる。

これは怖い。書いた記事が読まれていない事実を、言い訳の余地なく突きつけられる。でも同時に、めちゃくちゃ面白い。数字が返ってくるということは、改善が回せるということだからだ。

実際、このブログでも記事タイトルを付けるとき、検索されそうな言葉を調べてから決めるようにした。すると自分の付けたいタイトルと、読者が探している言葉が結構ズレていることに気づく。この「自分の思い込みが数字で補正される」感覚は、勘で書いていた頃には無かったものだ。

驚き3: 「誰に」を決めるのが9割

三つ目。マーケの本はどれを開いても、手を変え品を変え同じことを言ってくる。「何を売るかの前に、誰に届けるかを決めろ」。

最初は「またその話か」と思っていた。でもブログのリライトで体感した。「みんな」に向けて書いた文章は誰にも刺さらず、たった一人の顔を思い浮かべて書いた文章のほうが反応がある。全員に向けた言葉は、結局誰の言葉でもないのだ。

考えてみれば飲み会の店選びも同じである。「全員がそこそこ満足する店」より「主賓がめちゃくちゃ喜ぶ店」を選んだほうが、会は盛り上がる。マーケの原則は、僕が宴会で経験的に知っていたことの言語化やった。

デバッグと仮説検証は同じだった

学び始めて気づいた救いもある。マーケの改善サイクルは、エンジニアのデバッグと構造が同じだ。

現象を観察し、仮説を立て、一つだけ変えて、結果を確認する。変数を一度に複数いじると原因が分からなくなるのも同じ。つまり僕は、マーケの実務で使う思考の型を6年間鍛えていたことになる。

畑違いに見えた2つの領域が地下で繋がっていたのは、学びの途中で見つけた一番嬉しい発見だった。

まとめ

要点は3つ。

  • 良いものは勝手に売れない。伝わらなければ存在しないのと同じ
  • マーケは全部数字で返ってくる。怖いが、改善が回せる
  • 「誰に」を決めるのが9割。全員向けの言葉は誰にも刺さらない

売る力の修行はまだ始まったばかりだ。成果が出た話も、すべった話も、このカテゴリで随時報告していく。次回の挑戦記録もお楽しみに。

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